2025.01.28 81 View
婚約指輪の相場とは?婚約指輪の価格を決める要素についても徹底解説
プロポーズの際に欠かせないアイテムである婚約指輪の価格帯について悩む方は少なくありません。
婚約指輪は結婚の誓いを象徴する特別な贈り物になるので、事前に十分な情報を集めて納得のいくものを選ぶことが重要です。
本記事では、婚約指輪の相場について紹介します。
他にも「婚約指輪の価格を決める要素」や「婚約指輪の選ぶポイント」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、婚約指輪の相場について理解を深めてみてください。
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婚約指輪の相場 婚約指輪の相場は、ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)のデータによると、婚約指輪の平均購入金額は全国で38万2000円となっています。 ...
婚約指輪の相場
婚約指輪の相場は、ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)のデータによると、婚約指輪の平均購入金額は全国で38万2000円となっています。
従来では、「婚約指輪は給料の3カ月分」という考え方が一般的でしたが、現在ではそれほど高額な指輪を購入するケースは少なく、20万円から40万円程度の価格帯が主流になっています。
実際に、多くのカップルがより現実的な価格帯で婚約指輪を選ぶようになっている傾向です。
このように、婚約指輪に給料の3カ月分をかけているカップルは少数派であり、一般的には給料1~2カ月分程度が相場となるので、婚約指輪にどのくらいの金額をかけるかは、価値観や状況に応じて柔軟に決めることをおすすめします。
婚約指輪の役割
婚約指輪とは、主に男性がプロポーズや結納の場で女性に贈るダイヤモンドリングとして広く知られています。
その起源は古代ローマにさかのぼり、当時は「花嫁とその家族を経済的に支える」という誓いの象徴として、価値のある品を新郎側が新婦側に贈る習慣がありました。
「エンゲージリング」とも呼ばれており、婚約指輪はもともと家同士の契約や約束を象徴するものでした。
しかし、時代とともにその意味合いは変化を遂げ、現在では婚約の証としてふたりの決意や絆を象徴するもの、あるいは一生の財産としての側面が強調されています。
視覚的に婚約の約束を示すだけでなく、ふたりの人生の新たなスタートを刻む象徴的なアイテムとしての役割があります。
婚約指輪の価格を決める要素
婚約指輪の価格を決める要素については、以下の4つが挙げられます。
- ダイヤモンドのグレード
- リングの素材
- デザイン
- ジュエリーグレード
それぞれの要素について解説していきます。
ダイヤモンドのグレード
ダイヤモンドは婚約指輪の価値を大きく左右する要素の一つです。
価格はその品質によって変動し、評価にはGIA(アメリカ宝石学協会)によって定められた世界共通の規格「4C」と呼ばれる国際的な基準が用いられています。
4Cについては、以下の4つの項目から構成されています。
- カラット (Carat)
- カラー (Color)
- クラリティ (Clarity)
- カット (Cut)
それぞれの項目について解説していきます。
カラット
カラットという単位は、ダイヤモンドの重量を示す単位です。
1カラット(ct)は0.2グラムに相当し、ダイヤモンドの重量が増えると比例して石の直径も大きくなるので、カラット数がサイズの目安として使われることもあります。
特に一般的な「ラウンドブリリアントカット」の場合、石の直径からおおよそのカラット数を推測することが可能です。
婚約指輪として人気があるのは、0.2カラットから0.4カラットのダイヤモンドです。
この場合、直径はおおよそ3.8mmから4.8mmの範囲になり、そのサイズのダイヤモンドがセットされた指輪を選ぶ人が多いと言えます。
このように、カラットは重量を示しつつも、大きさの目安としても役立つ便利な指標です。
カラー
ダイヤモンドの色の評価は、アルファベットでDからZまでの23段階に分かれており、無色に近いほどその価値が高まります。
アルファベットのDが最も透明度が高く、Zに近づくにつれ黄色味や色味が増します。
ほとんどのダイヤモンドにはわずかな色が含まれているので、完全に無色に近いものが特に希少とされ高評価を受けます。
クラリティ
ダイヤモンドの透明度を評価する基準が「クラリティ (Clarity)」です。
クラリティは11段階で評価され、透明度が高いほどダイヤモンドの価値も上がります。
また、ダイヤモンドの透明度は、内部に含まれる内包物や表面の傷の数、大きさ、位置によって異なります。
評価が低いダイヤモンドを購入すると、透明度が劣るだけでなく、場合によっては耐久性にも影響を及ぼすことがあるので、慎重に選ぶことが重要です。
カット
ダイヤモンドの輝きは、カット(研磨)の仕方によって大きく左右されます。
熟練した職人のカット技術は、ダイヤモンドの価値を判断する上で欠かせないポイントです。
カットでは、ダイヤモンドのプロポーション、対称性、研磨の仕上がりが評価の対象となり、ランク付けは「3EX H&C」を最上位とし、「H&C EX」「3EX」「EXCELLENT(EX)」と続きます。さらに、「VERY GOOD(VG)」「GOOD(G)」「FAIR(F)」「POOR(P)」まで、全部で8段階に分類されます。
このように、ダイヤモンドがどれほど美しくカットされているかが明確に評価されます。
リングの素材
婚約指輪の定番素材として広く知られているのはプラチナとゴールドです。
それぞれの持つ特徴について詳しく解説していきます。
プラチナ
プラチナは、白みがかった美しい色合いを持つ貴金属で、希少性の高いレアメタルの一つとして知られています。
採掘量が非常に限られており、原鉱石1トンからわずか3g程度しか採取できず、純粋なプラチナに加工するためには長い精錬過程が必要となるため、市場での価値が自然と高まっています。
銀白色の輝きがダイヤモンドの魅力を引き立てることから、プラチナはジュエリーアイテムとして必要不可欠な貴金属と言えます。
また、変色や劣化がしにくい特性を持ち、耐久性に優れていることから、婚約指輪や結婚指輪の素材として特に人気を集めています。
加工のしやすさも特徴で、デザインの自由度が高いだけでなく、宝石をしっかりと固定することができるという利点もあります。
プラチナの純度は一般的にPt999、Pt950、Pt900、Pt850といった表記で示され、数字が大きいほど純度が高いことを意味します。
日本国内では、ジュエリー用のプラチナとしてPt900からPt950がよく用いられています。
ゴールド
婚約指輪は、ゴールド素材の指輪も人気が高いです。
ゴールドはその華やかさが魅力で、日本人の肌色であるオークル系に自然に馴染むことから、多くのシーンで活躍します。
カジュアルな装いからフォーマルな場面まで幅広く適応できるのもポイントです。
ゴールドの純度には、100%純金のK24、75%のK18、58%のK14などがあり、それぞれ異なる特性を持っています。
純度が高いほど柔らかくなるため、K24は傷つきやすく婚約指輪や結婚指輪にはあまり適していません。
一般的には、硬度や耐久性に優れ、変色もしにくいK18が婚約指輪や結婚指輪として選ばれることが多いです。
また、ゴールドの色味もバリエーションが豊かで、イエローゴールドは華やかさを引き立て、ピンクゴールドは女性らしい柔らかな印象を与えるなど好みに合わせて選ぶことが可能です。
一方、プラチナを希望しながら予算の関係で難しい方には、ホワイトゴールドが良い選択肢です。
プラチナに似た上品な色合いを持ちながら、価格を抑えつつ、強度の高さも兼ね備えています。
このように、婚約指輪の素材選びはプラチナに限らず、ゴールドも含めてさまざまな選択肢があるので、希望や用途に合わせて最適なものを見つけることが大切です。
デザイン
婚約指輪には多彩なデザインが存在し、それが価格に大きく影響を及ぼす重要な要素となっています。
特に、装飾が豊富で複雑なデザインや多数のダイヤモンドが使われているデザインは価格が上昇する傾向があります。
具体的な婚約指輪のデザインについては、以下の4つが挙げられます。
- ソリティア
- メレ
- パヴェ
- エタニティ
それぞれのデザインについて解説していきます。
ソリティア
婚約指輪の中でも定番とされるソリティアは、リング中央に一粒のダイヤモンドをあしらったデザインが特徴です。
ソリティアは、多くの人が「婚約指輪」と聞いて最初に思い浮かべるイメージとして挙げられます。
シンプルで洗練されたデザインでありながら、ダイヤモンドの美しさを最大限に際立たせることができるので、品質の高いダイヤモンドにこだわりたいという方におすすめのデザインと言えます。
メレ
メレは、中央の大きなダイヤモンドを取り囲むように小さなメレダイヤモンドを配置したデザインが特徴のリングです。
華やかな見た目から、婚約指輪としてソリティアと並んで高い人気を誇ります。
指元を美しく飾るだけでなく、メレダイヤの配置によって全体の印象を大きく変えられるため、自分らしい個性を求める方にもおすすめです。
パヴェ
パヴェとは、フランス語で「石畳」を意味する言葉で、細かなメレダイヤモンドが石畳のように美しく敷き詰められたデザインの指輪を指します。
主なスタイルには、メレダイヤモンドだけで仕上げられたものや中央に大きなダイヤモンドをあしらった華やかなタイプがあります。
どの角度から見てもまばゆい輝きを放つため、そのデザインは豪華でエレガントな印象があります。
個性的で特別感のある婚約指輪を選びたいと考えている方におすすめのデザインと言えます。
エタニティ
エタニティとは、英語で「永遠」を意味し、同じサイズとカットのダイヤモンドがリング全体を囲むようにデザインされた指輪を指します。
従来は、「永遠の愛」を象徴するものとして、結婚記念日にパートナーへ贈られることが伝統的でした。
しかし最近では、婚約指輪として選ばれる機会も増えている傾向です。
また、結婚指輪との相性が良く重ね付けしやすいため、婚約指輪を日常的に身に着けたいと考えている方にもおすすめです。
ジュエリーブランド
婚約指輪の価格を決める要素として、ジュエリーブランドも挙げられます。
ジュエリーブランドによって、婚約指輪の価格は大きく異なります。
特に海外の高級ジュエリーブランドでは、素材やダイヤモンドの品質が同等であっても、国内ブランドに比べて価格が大幅に高くなることがあります。
例えば、1つの指輪が100万円以上するジュエリーブランドも少なくありません。
そのため、婚約指輪を選ぶ際には、予算やデザイン、品質、さらにはアフターサービスの内容などを総合的に考慮することが大切です。
いくつかのブランドを比較検討した上で、理想に近いものを選ぶことをおすすめします。
婚約指輪を購入するタイミング
婚約指輪を購入するタイミングは、一般的にプロポーズの前が推奨されています。
購入方法については、以下の3つがあり、それぞれの方法によって指輪を受け取るまでの期間が異なります。
- 既製品
- セレクトオーダー
- フルオーダー
既製品の場合は、すでに完成している指輪を購入するので、刻印やサイズ直しが必要な場合でも比較的短期間で受け取れます。
最短で当日、長くても1ヵ月以内に手元に届くことが多いです。
セレクトオーダーでは、あらかじめ用意された素材やデザイン、宝石の中から好みの組み合わせを選ぶスタイルとなり、注文から完成までおよそ1〜2ヵ月かかります。
フルオーダーについては、デザインを一から作り上げる方法で、製作にはおおよそ2〜6ヵ月を見込む必要がありますが、その分、完全にオリジナルの指輪を手に入れることができます。
このように、それぞれの方法で指輪を受け取るまでの期間や特徴が異なるため、プロポーズの日程や希望に合わせて計画を立てることが重要です。
婚約指輪の選ぶポイント
婚約指輪を選ぶポイントとして、どのような場面で使用するかを考慮することが重要です。
例えば、職場で着用する予定がある場合は、装飾が派手すぎないシンプルなデザインを選ぶのが賢明です。
実際に、派手なデザインの指輪だと、職場での使用が不適切とみなされるリスクがあるのも事実です。
一方で、パーティーや結婚式など特別なイベントに着用することを目的とする場合は、華やかさを重視したデザインがおすすめです。
ダイヤモンドなどがキラキラと輝く指輪は、手元をより華やかに見せ、特別なシーンにふさわしい雰囲気を引き立ててくれます。
このように、婚約指輪を選ぶ際には、使用する場面や状況をよく考え、それに合ったデザインを選ぶことで、より満足のいく婚約指輪を見つけることができます。
まとめ
今回は、婚約指輪の相場について紹介しました。
婚約指輪の価格は、ダイヤモンドの大きさや品質、リングに使われる素材など、さまざまな要素を総合的に考慮して決定されます。
婚約指輪の購入は、多くの人にとって人生の中でも重要で大きな買い物のひとつなので、慎重に選ぶことが大切です。
また、相手の好みや価値観をしっかりと考慮しながら選ぶ過程が、ふたりの絆を深める時間にもなります。
今回の記事を参考にして、予算を考慮して婚約指輪を選ぶようにしましょう。
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