2025.01.14 144 View
結婚指輪はどの指につけるのが正しい?つける指によって変わる意味を解説
日本では、結婚指輪や婚約指輪を左手の薬指につけている人が多いですが、左手薬指につけるべきなのでしょうか。
結論として、結婚指輪や婚約指輪をつける位置に明確な決まりはなく、好きな場所に着用して構いません。
また、世界に目を向けると国や宗教によっても指輪をつける場所に違いがあり、それには昔から伝わる神話などが影響しているのです。
この記事では、結婚指輪や婚約指輪をつける指について、詳しくご紹介します。
左右それぞれの指がもつ意味についても説明していきますので、ぜひこの記事を参考に、指輪をつける指輪にどのような意味が込められるのかを知って、結婚指輪や婚約指輪を大切に身につけましょう。
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結婚指輪と婚約指輪はどの指につける? プロポーズや結納の際に男性から女性に贈られることが多い婚約指輪と、夫婦の証として二人でつける結婚指輪。 それぞれ二人の愛を...
目次
結婚指輪と婚約指輪はどの指につける?
プロポーズや結納の際に男性から女性に贈られることが多い婚約指輪と、夫婦の証として二人でつける結婚指輪。
それぞれ二人の愛を誓うものですが、そもそも結婚指輪と婚約指輪のつける場所は決まっているのでしょうか。
指輪をつける位置について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
結婚指輪
結婚指輪(マリッジリング)は、結婚の証としてカップルが身につけるペアリングを指します。
結婚する夫婦の愛や絆を象徴するもので、途切れることのない円が、永遠の愛を表すと言われています。
結婚指輪はシンプルなデザインを中心に、普段使いしやすいように作られているのが特徴です。
日本において結婚指輪は、明確な決まりはないものの、左手の薬指につけるのが一般的となっています。
婚約指輪
婚約指輪(エンゲージリング)は、主に結婚の約束を交わした証として男性から女性へ贈られる指輪をいい、多くはリングの中心にダイヤモンドなどの豪華な装飾がついています。
そして、日本では婚約指輪をつける位置に明確な決まりはありませんが、結婚指輪と同じように、左手薬指に着用するのが一般的です。
ただし、後述しますが、結婚式当日に限っては、結婚指輪をいったん右手薬指に移すケースが多いです。
指輪をつける位置に決まりはない
結婚指輪や婚約指輪を含む全てのブライダルリングについて、日本では左手薬指につけるのがオーソドックスですが、指輪をつける位置に決まりはないため、自分たちの好きな指に着用して問題ありません。
ですが、一般的に「結婚指輪や婚約指輪は左手の薬指につけるもの」という認識があるのは事実です。
そのため、右手の薬指や他の指につけても良いですが、事情を知らない人が見た時に不思議に思われる可能性があることは覚えておきましょう。
結婚式のときは婚約指輪をつける位置が変わる
左手薬指につけるケースが多い婚約指輪ですが、結婚式の方は例外として着用する位置が変わります。
結婚式では、左手薬指は指輪交換のためにあけておく必要があるため、婚約指輪を左手の薬指につけておきます。
そして、左手薬指に結婚指輪がつけられた後、婚約指輪を右手から左手にうつして重ねづけするのが一般的なスタイルです。
結婚指輪を外側から守るよう、婚約指輪をつけて永遠の愛の証を封じるという意味が込められています。
なぜ左手薬指につけるの?結婚指輪をつける場所に関する疑問
結婚指輪や婚約指輪を左手の薬指につけるのが定着しているのかというと、古代ギリシャ時代の言い伝えに由来します。
紀元前2500年頃の古代のギリシャでは、左手薬指は愛の象徴である心臓と一本の太い血管でつながっている指と考えられていたため、神聖視されていたのです。
そのため、左手薬指は生涯のパートナーとの愛を深めるためにぴったりの指とされています。
また、右利きの人が多く、左手の薬指ならば日常生活においても邪魔になりにくく、傷もつきにくいことも理由の一つだとされています。
左利きの人は指輪をどこにつける?
左利きの人は結婚指輪をどの指につけるのか気になる方もいるでしょう。
基本的に、結婚指輪は左利きであっても左手の薬指につけるのが一般的です。
ですが、日常生活で指輪を利き手に着用するとストレスがある、不便だと感じるなどの場合は、右手に着用しても良いでしょう。
ただし、近年では恋人同士のペアリングを右手薬指につける傾向にあるため、結婚指輪を右手につけていると、事情を知らない人からはペアリングだと思われる可能性があることを理解しておく必要があります。
もし指輪のサイズが合わなくなったら?
指輪のサイズが合わなくなり、左手の薬指に着用するのが難しくなることもあるでしょう。
実際、購入した当初よりも体型が変わったために、指輪を着用する指の場所を変える人もいます。
また、無くさないよう自宅で大切に保管したり、チェーンに通してネックレスとして身につけたりする人もいるようです。
しかし、結婚指輪はリサイズやリフォームが可能なので、サイズを直して左手薬指につけたい場合は購入した店舗に相談してみると良いでしょう。
結婚指輪をつけたら婚約指輪はどうするべき?
結婚指輪をつけるタイミングで、婚約指輪を外し、その後着用しなくなるという女性も多いのではないでしょうか。
しかし、婚約指輪は婚約指輪と一緒に普段使いしても問題なく、結婚指輪と婚約指輪のセットリングや、重ねづけしやすいデザインの指輪もあるため、両方を左手薬指につけることができます。
また、結婚後は左手に結婚指輪を、右手に婚約指輪をつけるなど、両方を着用するという方も多くいます。
ただ、婚約指輪は結婚指輪よりも華やかで豪華なデザインが多く、普段使いが難しい場合もあるため、結婚指輪をつけた後は、休日や特別な日につけてみても良いかもしれません。
左右それぞれで変わる指の意味
左右どちらの手・どの指に結婚指輪をつけたら良いか迷う場合は、指の意味に注目してみるのがおすすめです。
ヨーロッパでは古くから、10本全ての指に意味が込められているとされています。
自分の気持ちに近い意味を持つ指に結婚指輪をつけるのも良いかもしれません。
指輪をつける指それぞれが持つ意味について、詳しく見ていきましょう。
親指(サムリング)
親指につける指輪を「サムリング」といい、古代ローマ時代から、親指は権力・富・成功の象徴と考えられていたため、「親指に指輪をつけるとどんな願いも叶う」と言い伝えられています。
そのため、リーダーシップを発揮したい、自分を信じて目標や夢を実現したいという時にパワーをくれる場所といえるでしょう。
右手親指と左手親指にはそれぞれ以下の意味が込められています。
- 右手・・・行動力や指導力を高めてチャンスを掴む
- 左手・・・困難を乗り越えるパワーがみなぎる
人差し指(インデックスリング)
人差し指につける指輪を「インデックスリング」と呼び、人差し指という名の通り、指針や指標の意味を持っています。
そのため、人差し指に指輪をつけると、人差し指に自立心や行動力の向上が期待できるとされているのです。
右手は主に現実、左手は理想や未来を表すとされており、それぞれ以下の意味が込められています。
- 右手・・・集中力を高める
- 左手・・・積極性を引き出す
中指(ミドルフィンガーリング)
中指につける指輪を「ミドルフィンガーリング」と呼び、5本の指の中で1番長い中指は、直感やひらめきの象徴であるとされており、高い目標を目指したいときや創造力を高めたいときにおすすめの指です。
また、直感力も必要となる仕事運を高めたいときにつけるのも良いでしょう。
右手中指と左手中指にはそれぞれ以下の意味が込められています。
- 右手・・・直感力を高め、理想の結果に導く
- 左手・・・協調性を高め、人間関係を構築する
薬指(アニバーサリーリング)
薬指につける指輪を「アニバーサリーリング」と呼び、その名の通り、婚約や結婚などの特別な日の指輪は薬指につけるのが一般的です。
世界的にみても結婚指輪は薬指につけることが多いため、薬指は指輪をする指として、「リングフィンガー」という呼び名もあります。
右手薬指と左手薬指にはそれぞれ以下の意味が込められているので、指輪をつける際の参考にしてみてください。
- 右手・・・愛・結婚・創造
- 左手・・・心の安定
小指(ピンキーリング)
小指につける指輪を「ピンキーリング」と呼び、日本でもファッションとして小指に指輪をつけて楽しむ人が多くいます。
そんな小指はチャンスや変化を象徴する指とされており、幸運を呼び込む指とも言われています。
また、小指は恋のチャンスを掴むのにも効果的と言われているため、恋愛運アップも期待できそうです。
右手小指と左手小指にはそれぞれ以下の意味が込められています。
- 右手・・・表現力を高めて魅力をアピール
- 左手・・・チャンスを引き寄せて願望を叶える
国や宗教によって指輪をつける場所が変わる
日本では結婚指輪や婚約指輪を左手薬指につける風習が定着していますが、世界各国で共通ではなく、国や宗教によっても指輪をつける場所が異なります。
実は、指だけではなく足に指輪をつける地域もあるのです。
ここでは、日本以外の国の結婚指輪の付け方についてご紹介します。
左手薬指に結婚指輪をつける風習がある国
日本のほかに左手薬指に結婚指輪をつけることが多い国は、アメリカやイギリスです。
日本と異なるのは、これらの国は結婚後も婚約指輪を日常的につけている点です。
そのため、普段から結婚指輪と結婚指輪を重ねづけしている女性が多くいます。
また、カナダやオーストラリア、ニュージーランドもかつてイギリスが宗主国であったことから、左手薬指に結婚指輪をつける風習があります。
北欧や東ヨーロッパでは右手薬指
ヨーロッパは国によって異なり、イタリアやフランスは日本と同じく左手薬指に結婚指輪をつけることが多いです。
しかし、ノルウェー・ドイツ・ポーランド・チェコ・オーストリアなどの北欧や東ヨーロッパでは、日本とは逆に、右手薬指に結婚指輪、左手薬指に婚約指輪をつけるのが風習となっています。
なぜなら、これらの地域では右手は「血液が循環を始める手」として重んじられているからです。
一部の国では結婚指輪を足につける
インドや東南アジアなどの一部の国では、足の指に結婚指輪をつける風習があるようです。
その理由として、インドは結婚式で「ビチヤ」と呼ばれるトゥーリングを新郎が新婦の足に着けるという儀式があるため、足の指に指輪をつけるのが広まったと言われています。
また、インドはヒンドゥー教徒が多いのですが、ヒンドゥー教では左手が「不浄の手」とされていることも理由のひとつだとされています。
ただし、昨今では足ではなく、手の指に結婚指輪を着けることも増えているようです。
婚約時と結婚後でつける手を変える国もある
ブラジルでは、婚約指輪と結婚指輪を兼用しており、右手の薬指に婚約指輪として着用しています。
そして、結婚後は指輪を右手から左手に付け替えて結婚指輪として使うようです。
ドイツとオランダでは、これと正反対のことを行っており、左手薬指が婚約指輪、右側薬指にが結婚指輪が一般的となっています。
宗教による指輪をつける位置の違い
同じ国であっても、宗教によって結婚指輪をつける位置が異なるケースもあります。
キリスト教のうち、カトリックは左手薬指、そしてプロテスタントは右手薬指につける傾向にあります。
カトリックでは左手が「服従と信頼」を表し、さらに左手薬指は「愛情」を育む指といわれていることから左手につけるようです。
また、プロテスタントでは諸説ありますが、キリスト教において右手薬指が「正義」を表し、幸福をもたらすと考えられているため、右手につけるとされています。
結婚指輪や婚約指輪はどこにつけてもOK!
結婚指輪や婚約指輪について、日本では左手薬指につけるのがオーソドックスですが、世界では左手薬指以外につける国もあるように、指輪をつける位置に明確な決まりはありません。
最も大切なのは、二人の愛の証を証明し、大切に身につけることではないでしょうか。
ですから、二人で話し合って、自分たちの好きな場所に指輪をつけるのをおすすめします。
10本の指それぞれに異なる意味が込められているので、ぜひ指輪をつける場所の参考にしていただけたら幸いです。
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