2016-02-07
職人のつぶやき 第53弾
2 2016 Feb
Vol 53.
国家資格 一級貴金属装身具制作技能士
二月。雪が降ったりとまだまだ寒い日が続きます。
一月はバタバタとあっという間に過ぎ去りましたが暖かい春が待ち遠しく思います。
暖かくなるといろんな事を始めたくなります。
年明けに立てた目標に今年はどこまで近づけるか!?
気持ちを強く持ち続けたいものです。
さて昨年末にオープンしたばかりのWAKO BRIDAL階上”アンバー+キッチン”
一月から本格的に動き出しました。
LIVE
三線のライブ。壁面にはプロジェクターから沖縄の風景が映し出され、三線の音に乗せられた美しい歌声?から沖縄の風が吹いてくるようでした。
SCHOOL
俳画(日本画)の教室の様子。皆さん真剣に、そして楽しく取り組まれてます。
受講後もキッチンスペースでゆっくりお茶の時間を楽しまれました。
”アンバー+キッチン”今後いろんなカタチで展開していきます。
(((o(*゚▽゚*)o)))
??????????????????????????????
さて本題に(゚∀゚)
前号で少しご紹介したフルオーダーのマリッジリング。
ここで完成までの工程を順を追ってお伝えさせていただきます。
今回のご依頼はプラチナとゴールドのコンビのリングです。
半々でそれぞれの地金を用いたリング。
これにアンティークのテイストを入れ味のあるリングを…とお客様のご希望。
(???) ? 出来上がりの厚み、幅から計算した長さの角棒を曲げ、プラチナと金でそれぞれ半周分のリングを作ります。
完全にハーフになるよう、またサイズにも注意を払いすりあわせて行きます。
(???) ? ロー付けして2本を合わせました。
(???) ? 形をきれいなリングに整えてから幅、厚みの調整をします。男性用を幅広に作ります。
(???) ? リングの厚みを整えた後、角を落とし甲丸の形にヤスリですります。
指通りが良くなるよう内側も調整、内甲丸にします。
(???) ?順に荒いヤスリから細かいヤスリをかけ、仕上げて行きます。
(???) ? キレイに仕上げた後はここまでの工程途中で’お客様チェック’をうけていただきます。
サイズ感、着け心地、修正点などチェック!!納得頂いてから最後の仕上げ工程に入ります。
完成までの経過はまた次回報告します!
TOOL紹介
今回のブログで硬い地金をどのように曲げるのか?と思われた方もいらっしゃるかも知れませんので
その道具をご紹介します。
まずは木台に作った溝に地金をあて金鎚で軽くたたき、曲げのきっかけをつけます。
先程のある程度曲げた角棒を芯棒にあて、みぞ台に乗せて叩きながら丸めて行くのです。
みぞ台 読んで名の通り大小の溝があります。
便利になった世の中。この道具はとてもアナログですね。
来月には桜もツボミも膨らんできているでしょう。開花が本当に楽しみです。
それではまた次回!!ヽ(・∀・)ノ