2014-12-26
デザイナーのささやき 第36弾
2015年へのカウントダウンもそこまで・・・。
今年2014年は、皆様にとってどんな年だったでしょうか?
今回は、
お気に入りのリングを、デザインを活かしながら、
ペンダントにお作り替えしたオーダー事例を
2件ご紹介いたします。
こちらの青色石がセンターに輝くリング。
まずは、石枠(センターストーンが留まっている枠)部分と
アーム(指輪の腕)の取り外しです。
ペンダントの枠デザインは、
リングの枠をそのまま生かすことになりました。
?
?
ペンダントとして着用できるよう、
「腰」と呼ばれるパーツを作ります。
これは、ペンダントトップとして身に着けた時、
胸元にフィットするように、
石枠の裏に付けるパーツです。
腰のパーツを接合したところです。
?
この腰部分に後ほど石のカラット数を
刻印していきます。
菱形のバチカン
(ペンダントをチェーンに取り付ける留め金具)
を取り付けて、
ペンダントトップらしく仕上がりました。
裏側に、センターストーンのカラット数と
脇石のカラット数を刻印し、完成です。
?
表からご覧いただくと
お分かりのように、
リングの時は縦位置だった石枠とセンターストーンを
横位置に配しました。
この様に取り付ける角度を変えると
また、新鮮な輝きを放つ
魅力的なジュエリーと生まれ変わります。
?
アーム枠の地金は、腰やバチカンなどの
パーツへと生まれ変わりました。
?
?
石枠から高い位置にあったセンターストーンも
低い位置に加工し直して安定感を与えました。
加工代は税込価格40,000円です。
※チェーンはプラチナ製のベネチアタイプを
合わせました。(別料金)
?
?
こちらの事例は、センターストーンが
赤色石のリングです。
?
リングの台座を分解し、石を石座から外します。
各パーツをばらして並べたところです。
?
元々のシャトン(石枠)は、ペンダント枠にするには高さがあり、
不向きですので新しく作り直しました。
4本爪の石座はこのまま使用します。
メレ用シャトンも新しくします。
バチカンを取り付ける
丸カン(左端の丸穴)も新調しました。
?
丸カンにバチカン(右上パーツ)を
取り付けたところです。
?
後は、爪の長さ、形を調整して、
石留め作業に入ります。
?
?
メレダイヤと、
赤色石をセンターに留めて完成です。
こちらは、リング時横向きだった石を
縦に配置し、スッキリとした印象に
お仕上げいたしました。
加工代は税込価格30,000円です。
※チェーンはプラチナ製のベネチアタイプを
合わせました。(別料金)
?
?
?
このように、デザインを変更される場合、
必ずしもリングはリングに、
ネックレスはネックレスに・・・と
同一アイテムにされなくても、大丈夫です。
ピアス、イヤリング、ブローチ、ブレスレットなど
他の石やパーツをつけたして、
また違うジュエリーに生まれ変わらせるのも
宝飾品を長くつけ続けていく楽しみの
一つでもありますね。
?
?
?