2014-11-07
職人のつぶやき 第42弾
職人のつぶやき 第42弾
11月です。朝晩の自転車通勤が少し寒さを感じるようになりました。
本当に月日の流れは早く、今年もあっと言う間に年末を迎えそうです。
歳をとったせいなのでしょうか・・・^^;
四季の移り変わりをとても早く感じるようになりました。
一級貴金属装身具製作技能士取得
このブログについてご来店いただいたお客様から立て続けに直接感想をいただきましたヽ(^U^)ノ
作ってて良かったととても嬉しかったです!
これからも興味を持っていただけるよう頑張って作ります。<(>U<)>
さて久々の”丸散歩”(笑)
散策するのにとても気持ちの良い日でしたので、今回の休日には久しぶりに”安佐動物公園”
に行って来ました。(=^・^=)
動物がとても好きな私は今回、動物公園のホームページを見て
気になっているある動物に会いたくて・・・
この日は秋晴れで紅葉もとてもきれいでした。
ワクワクしながら入場!!(V)o¥o(V)
ゲートをくぐると子供の頃何度か来た懐かしい風景!
直立で見張り番する姿がとてもかわいいミーアキャット。
園内を一回りしてもう一度見た時もおそらくこの子が見張りしてました。
当番制なのでしょうか?(笑)
なんとも鮮やかな顔のマンドリルの雄。何か考え事しているように見えます。(^^)
そして!!
カワイすぎませんか?(´∀`)
会いたかったマレーバク!なぜこんなに白黒はっきりした色合いなんでしょうか?
不思議な動物です。その愛嬌ある姿に時間を忘れ見入ってしまいました。
笑いかけてくれているように見えてしまいます。(*^_^*)
閉園も近づきキリンのコーナーへ。日も傾き始めダチョウの後姿に哀愁を感じます。(笑)
とても楽しめた安佐動物公園でした。
動物ブログになってしまいそうなのでそろそろ本題に参ります。(^^ゞ
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今回は亡きお父様が生前大切にされてた指輪をご家族3人で形見分けされたい、
という加工のご依頼がありました。
ご愛用されてましたリングは目方のしっかりとしたメンズ用リングです。↓
重量感あるメンズリング。リングについた傷も亡きお父様の歴史を感じます。
打合せさせていただき、こちらの地金(Pt900)を溶かして
3本のピンキーリングをお作りさせて頂く事になりました。
まずは地金を溶かす作業です。
専用のルツボに入れバーナーでしっかりと溶かします。このとき気泡が入らぬよう注意します。
気泡が入ってしまうと地金の割れ、後での”巣”といわれる表面に小さな穴が発生してしまいます。↓
今回足し地金は入れずそのもの自体を溶かしました。
溶かした地金は叩き締めた後、角棒状にします。
それを出来上がりの厚み、幅を想定し調整します。↓
溶かした地金を角棒に。
リング状に丸め断面をロー付け、そして形を整えていきます。↓
リング幅、厚みなど3本そろえて作ります。
綺麗に仕上げた後、それぞれダイヤをお留めし完成です。↓
お母様とその御嬢さんがお二人、3本のリングが出来上がりました。
形を変えて引き継がれる思いの深い指輪となりました。(^v^)
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今回のピンキーリングはプラチナのリングを溶かして製作させていただきましたが
それではプラチナは一体何度の熱を加えると溶けてしまうのか?
参考までにご紹介します。(^u^)
身の回りに多くある金属と言えば鉛や鉄ですが・・・
鉛で 327℃、鉄で 1535℃で溶けます。
鉛はハンダ付けなどでその溶けやすさをよくお分かりだと思います。
鉄はやはりかなり融点は高いですね。製鉄所の映像などたまにTVで見かけますので
そのイメージが沸くでしょうか?
プラチナはなんと1769℃の熱で溶けます。
当店ではプロパンガスと圧縮酸素を用いた大口のバーナーで溶かしています。
かなりの高温で溶かしますので勿論肉眼では溶ける様子が確認できません。
※まぶしすぎて見えないです。(>_<)
酸素メガネをかけて作業します。
この溶かした地金をたたき、伸ばし、曲げ、削りリングとなるのです。
ちなみに金の融点は1064.43℃となります。
金とプラチナ、その特性は全く違うのです。
ときどきこの作業を当店工房で行っていますのでタイミングよくご来店いただいた方は
是非覗いて見て下さい!!
尚、11月19日水曜日は営業しております!!広島では“えびす講”です。
是非WAKO BRIDALにも遊びにいらしてください!
それでは今年もあとわずかです。頑張ってまいります!!!<(`´)>