2014-10-31
デザイナーのささやき第34弾
本日で神無月も終わりですね。
明日からは、出雲大社に出張に来ていた各地の神様も
それぞれのマイホームに・・・。
先日、伝統工芸「水引」に関するお話を聞きに
某ホテルで開催の講演会に参加して参りました。
↑モニターに映し出された梅結びのコースターに
シンパシーを感じたデザイナーでした。
現代の「デザイン」と伝統工芸「水引」が融合した
商品紹介のお話を聞いていると、
和モダンをコンセプトとしてオープンした
5年前の当店を思い出しました。
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「ふたりが出会った縁が結ぶ絆」を
ロゴマークの梅結びに託して出発したWAKO BRIDAL。
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ここ10年くらいの間で、
古くから伝わる儀式や行事が簡略化される傾向にあり、
その一つに結納の儀があります
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オープン当時の5年前は、
丁度、ブライダル業界でも結納の習慣が消えそうだ・・・と
話題になっていました。
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顔合わせのお食事会はされても、
結納式までは・・・というお客様も多かったのを
覚えています。
古くから、日本では
大切な想いを包み、気持ちを結ぶという
「祝い」のこころを水引きに表し、
継承してきました
その気持ちは昔も今も不変的なものです
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この素晴らしい「和のこころ」を
WAKO BRIDALでも、ご結婚を迎えるお客様に
伝えていきたいと考えました。
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永遠を誓い合う一生に一度の指輪。
人生の新しい門出を飾る大切なものだから、
その包む姿にも当店ならではのこだわりがあります。
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↑ご結納式に対応した結納ケース。
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結納式でご婚約指輪をお渡しをされる方に相応しい、
伝統的な水引でのラッピング。
桐箱に入った西陣織製のオリジナルケースは、
大切なご両家の儀式にふさわしい重厚感があります
お名前入りの熨斗の上に、
喜びごとを表す梅結びの水引で、
お二人の門出を格調高く演出いたします。
オープン当初は、この水引きスタイルのラッピングを
選ばれるお客様の割合は多くはありませんでした。
↑もう一つは、2層式の純白ギフトボックス。
上段に真っ赤なブリザーブドのバラを一輪、
下段に婚約指輪を宝石箱に入れてセットできます。
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ところが、2011年の東日本大震災を境に
人と人、家族との「絆」の大切さが
改めてクローズアップされると、
この梅結びの結納ケースを希望されるお客様が
増えました。
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2009年に当店が掲げていたコンセプトを表す意匠。
「結び梅」と、もう一つ「麻の葉」があります。
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そうなのです。
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ふたりが出会った縁が、結んでゆく絆(=梅結び)、
そしてそれを永遠につなげていく幸せの連鎖(=麻の葉)。
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結ぶこころは、永遠に
たくさんの愛情・想い出と一緒に
次の世代に受け継がれるのです。
これからも「梅結び」とともに・・・。
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※画像は、講演会で拝見した有高扇山堂の結納セットや展示商品です。
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